はじめに
昨年2022年11月15日に東京証券取引所グロース市場に上場したばかりの「ベースフード株式会社」の決算書を読んで、ざっくりと図解して考察してみました。(コード番号:2936)
企業概要・事業内容
「主食をイノベーションし、健康をあたりまえに」というミッションを掲げ、主食を中心とした 「BASE FOOD」を企画開発・販売している会社です。
「BASE FOOD」シリーズは、小麦の全粒粉や豆類など 10 種類以上の原材料を使用しており、たんぱく質、食物繊維、ビタミン・ミネラルなど1日に必要な 33 種類の栄養素が含まれています。
1食分で1日に必要な栄養素の 1/3 がバランスよくとれる完全栄養です。
パン、パスタ、クッキーが展開されています。(2023年4月時点)
【販売チャネル】
1, 自社EC 65%
2, 卸 20%
(コンビニエンスストア、ドラッグストア等)
3, 他社EC 15%
※2022年第2四半期累計期間
今後は、卸の比率を拡大していくそうです。身近にあるコンビニやドラッグストアで目立つようになったりして、TVCMも流れると幅広い世代に認知されそうですね。
【製造】
自社工場はなく、他社に製造委託しています。
ただ、商品の研究開発は社内でおこなっており、製造のノウハウは自社で保有しているようです。
決算書の図解
貸借対照表(BS)
負債 2,143百万円
純資産 1,816百万円
自己資本比率は45.9%と高く、安全な経営をしていると言えますね。
もう少し詳しく、流動資産・負債も見ていきましょう。
流動資産 3,659百万円
流動負債 2,143百万円
流動比率は、172.8%です。
流動資産とは「短期間(1年以内)に現金化が見込まれる資産」であり、流動負債とは「短期間(1年以内)に支払い義務のある負債」のことです。
デッドラインは100%、理想は200%と言われており、ベースフードの数値としてはまず問題ない範囲といえるでしょう。
損益計算書(PL)
売上高 7,195百万円
売上原価 3,245百万円
売上総利益(粗利益) 3,950百万円
販管費(※1) 4,734百万円
営業利益 △785百万円
営業外損益 31百万円
経常利益 △815百万円
特別損益 7百万円
調整前当期純利益(※2)△823百万円
法人税等 9百万円
当期純利益 △831百万円
※1:販売費及び一般管理費 ※2:税金等調整前当期純利益
粗利益率は54.9%となっています。
パンの卸売業として考えるとかなり高い数値に感じます。
しかし、ベースフードは“フードテック”を掲げている企業。
販売方法としても、自社オンラインショップが中心で、卸としてはコンビニエンスストアや他社オンラインショップなどもあるものの、いわゆる既存の食品メーカーとはビジネスモデルが大きく違います。単純な比較はできなそうです。
営業利益・当期純利益はマイナス。
販売費及び一般管理費が売上に対して大きいのが原因ですね。
TVCM等の広告費や研究開発費(R&D)に投資をして、事業の拡大を図っているのが要因と思われます。成長期の企業なので、いまはあえて投資しているとみていいでしょう。今後に期待したいですね。
なお、総資産回転率(売上/資産)は1.8。
卸や小売業の回転率は高いことを考えると、まずまずといったところでしょうか。
ーー決算書については、以上になります。ーー
おわりに
「かんたん、おいしい、からだにいい」の魅力的な商品ももちろんですが、サブスク会員が参加できる「BASE FOOD Labo」も気になります!
全国のベースフードユーザーや、ベースフード社員と交流できるコミュニティアプリだそうです。
商品を試してみたい方は、「BASE FOOD」オンラインショップをチェックしてみてください。
継続コースは【初回20%オフ+特典付き】※です!
※2024年1月14日現在
参考情報
ベースフード株式会社 公式サイト
ベースフード株式会社 IR情報
ベースフード株式会社 採用ページ
ベースフード株式会社 株価情報(日本経済新聞)
ベースフード株式会社 プレスリリース(PR TIMS)
※当ブログは、株式売買の勧誘や推奨等を目的としたものではありません。
コメント