はじめに
英語パーソナルトレーニングを提供する「株式会社プログリット」。本田圭佑さんのCMで見覚えのある方も多いかもしれません。
2022年9月29日に東京証券取引所グロース市場に上場しています。(コード番号:9560)
決算書を読んで、貸借対照表(BS)・損益計算書(PL)・キャッシュフロー計算書(CF)を分かりやすく図解しましたので、ぜひ御覧ください。
企業概要
株式会社プログリットは「世界で自由に活躍できる人を増やす」をミッションに、英語パーソナルトレーニングのサービスを提供する2016年設立の企業です。
ひとりひとりに専属コンサルタントがついてパーソナライズされた学習プランを提案。英語学習を2〜6ヶ月の短期集中でサポートします。
事業内容
事業は大きく分けて3つです。
1, プログリット 個人向け
2, プログリット 法人向け(FOR ENTERPRISE)
3, シャドテン(シャドーイング学習アプリ)
「シャドテン」アプリもプログリットのサービスだったんですね。
決算書の図解
貸借対照表(BS)
負債 1,169百万円
純資産 863百万円
自己資本比率は42.5%と安心水準になっています。
(自己資本比率=株主から集めたお金のこと。返済義務がない資本)
また、流動比率は152%。 (以下図)
(流動資産とは「短期間(※1)に現金化が見込まれる資産」であり、流動負債とは「短期間(※1)に支払い義務のある負債」のことです。
※1:1年以内
デッドラインは100%、理想は200%と言われており、152%なら安心水準といえるのではないでしょうか。
なお、固定資産(資産ー流動資産)の多くが建物や敷金といった項目でした。
全国に10の校舎も構えているためでしょうか。
損益計算書(PL)
売上高 1,352百万円
売上原価 392百万円
売上総利益(粗利益) 959百万円
販管費(※1) 677百万円
営業利益 282百万円
営業外損益(損) 5百万円
経常利益 277百万円
特別損益 -
調整前当期純利益(※2) 277百万円
法人税等 89百万円
当期純利益 188百万円
※1:販売費及び一般管理費 ※2:税金等調整前当期純利益
粗利益率は70.9%となっています。
原価率が低いビジネスですね。実物の物販などはなく基本は“サービス提供”なので、原価はあまりかからないのでしょうか。
営業利益率(20.9%)や当期純利益率(13.9%)も高い水準です。
なお、売上についても直近の第2四半期の前年比では約130%に伸ばしています。
補足:その他の指標(ROA, ROE)
ROA(総資産利益率) 9.3%
ROE(自己資本利益率) 21.8%
効率的に利益を出しているといえると思います。
キャッシュフロー計算書(CF)
手元の現金はこの半年で大きく増えています。
本業の営業を伸ばしつつ、9月の上場での株式発行で265百万円ほど財務キャッシュフローとしての上乗せがあったが大きな理由ですね。
プログリットの今後
今後は、法人営業に注力していくそうです。
他社と比較して、まだまだ法人契約の余地はあるとか。
コロナも落ち着いてきて海外とのビジネス交流がまた増えてきている中、需要は高まっていきそうです。
また、そもそもプログリットは「人 x テクノロジーで英語学習をサポート」を掲げる会社です。リスニング強化に特化した「シャドテン」以外にも、様々なアプリ開発を予定しているそうです。また、AIのChatGPTを利用したサービスも始め、人間=コンサルタントがサポートする部分と機械=テクノロジーがサポートする部分を分けてより良いサービス開発を目指していくそうです。
将来的には英語以外の学習も視野にいれているそうです。
データ収集によりさらに効率的な学習の基本メソッドが確立すれば、様々な分野に応用できそうですね!
余談ですが、CMに出演する本田圭佑さんは投資家としてもサポートしているそう。
参考情報
【プログリットのサービス紹介】
プログリット 英語パーソナルトレーニング
(受講料の一部が支給される厚生労働大臣指定講座「一般教育訓練給付制度対象コース」があります。利用資格がある方は活用されるとお得です!)
【情報元リンク】
株式会社プログリット 企業公式サイト
株式会社プログリット IR情報(公式)
株式会社プログリット プレスリリース
株式会社プログリット 2023年8月期 第2四半期 決算説明資料(公式)
株式会社プログリット 採用ページ(公式)
株式会社プログリット 株価情報(日経新聞)
※当ブログは、株式売買の勧誘や推奨等を目的としたものではありません。
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